我慢

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年12月2日

 「おしゃれは我慢」とは誰の言葉だったか。かつて、靴はとことん好きなブランドにこだわった。気に入った靴に冬仕様がなければ自らソールを交換。多少重くなっても頑張って冬道で履き続けたが、すっかり快適性、安全性重視に変わった。凍結路面で派手に転んで痛い思いをしたり、眼鏡や腕時計などを壊してきたためだ。

 苫小牧市消防本部によると、凍結路面での転倒に伴う救急搬送は2014年度66人、15年度57人、16年度136人、17年度75人、18年度は58人。増減を繰り返しながら過去5年間の平均で約80人に上る。高齢者が目立つが、昨年12月のデータでは13人中3人が20~65歳で、1月には乳幼児も搬送された。冬道を安全に歩くには、時としておしゃれを我慢した靴選びも必要となる。

 滑り止め材入り、ピン、金具付き…。商業施設では大々的に冬靴売り場を展開中で、以前より種類が豊富になっている。マジックテープで簡単に着脱できる携帯スパイクなど便利グッズもある。冬道は雨や雪解け後の凍結が一番怖い。ぬれているだけに見えるブラックアイスバーンは要注意だ。気温が2度ぐらいでも路面は氷点下という日もある。転勤族が多い道央圏。初めて北海道の冬を迎える人も少なくないはず。勝負靴にこだわる若者には共感できるが、北国のつるつる路面を甘く見た無鉄砲な我慢はしゃれにならない。(輝)

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