むかわ穂別中学校(渡辺敬方校長)で11月29日、ふるさとキャリア教育「むかわ学・穂別」の一環としてインタビュー・フォーラムが行われた。同校の卒業生で地元で活躍する栗原理美容院の理容師栗原健一さん(38)と中澤農園代表の中澤和晴さん(29)がパネリストを務め、「答えのない授業 仕事ってなぁに?~中学生の今、何をしたらいいの?~」をテーマに講演した。
栗原さんは「お客さまを美しく、格好良くして『ありがとう』と言われる」「60歳を超えても、体が健康であればずっと続けられる」など、仕事の魅力をアピール。町商工会青年部や有志でつくる恐竜ワールドセンターで恐竜化石を生かしたまちづくりにも力を注いでおり、「今の子どもたちが自慢する町にできるように頑張っている」と話した。
農家経営の中澤さんは「自分で仕事を決めることができるが、すべての責任も自分にある。また一生涯働ける」と言う一方で、「ありとあらゆる勉強をしなければならない」と大変な部分も紹介。「むかわ町の農業界にとっての”人財”になりたい」と夢を語った。
「中学生の今、何をしたらいいの?~」の問いについて、栗原さんは自身の学生時代の経験から「とにかく目標を持つこと。人は答えを探したがるが、実はその答えは自分の心の中にある。それに合わせて行動してみて」とエール。中澤さんは「チャンスは自分でつかんで。まずは授業で一生懸命手を挙げてみることから」「あいさつなど人を喜ばせるようなことを考えて、実行してみて」とアドバイスを送った。
2年生の矢野若葉さん(13)は「小さなことでも、始めてみることがとても大切なのだと学んだ。人を喜ばせることや将来のことを積極的に考えていきたい」と話していた。