第6回ビブリオバトル世界大会(実行委員会主催)が12月7日、白老コミュニティーセンターで開かれる。国内外からの出場者が紹介した本の中で、最も読みたくなった1冊を会場の観戦者全員の投票で決める。実行委は「書評合戦を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
ビブリオバトルは、ビブリオバトラーと呼ばれる発表者が出場し、読んで面白いと思う本を1人5分以内でプレゼンテーション。その後、会場に集まった観戦者らが1番読みたくなった本を選んで投票し、得票数が最も多い「チャンプ本」を決める。読書への関心を高めたり、コミュニケーション能力を向上させたりする効果と書評合戦の面白さから近年、中学生や高校生、大学生ら若者を中心としたビブリオバトルが各地で開かれるようになった。
国外でもビブリオバトルへの関心が高まり、2014年から室蘭市で世界大会を開催。これまでに同市で5回催し、昨年大会ではオーストリアや中国、台湾、日本の大学生6人が出場。小説「ツバキ文具店」(小川糸著)がチャンプ本となった。
白老町で初めて開く今大会には、予選を勝ち抜いた中国、台湾、タイ、ネパール、日本の大学生ら6人が出場する。開催時間は午前11時から午後0時半で、入場無料。
実行委員長で室蘭工業大学の須藤秀紹教授は「多文化共生のまちづくりに取り組む白老町で世界大会を開く意義は大きい。多くの人に観戦していただきたい」と話す。