新ひだか町静内吉野町の看板・塗装業のハルミ堂(出口甫=はじめ=社長)は、交通事故防止を願い長年温めていた、「止まれ」が立体的に見えるデザインの路面標示を考案した。
出口社長(73)は、町交通安全協会吉野町支部長を務めた時期もあり、「看板塗装店なので、私にできることで飲酒運転根絶を啓発したい」と4年前、自治会内10カ所に婦人警察官を描いた飲酒運転根絶を呼び掛ける看板を設置している。
数年前から、道路に設置された「止まれ」の標識が平面で目立たないのに着目。試行錯誤を重ね、路面に「止まれ」の飛び出る標示を考案した。縦1・5メートル×横2・7メートルで、白文字にグレーの影付きが基本サイズ。
現在、町交通安全担当者や静内警察署など関係機関に相談し、助言をもらいながら実用新案の申請を目指している。
また、町道の十字路(静内吉野町・中華料理大龍の付近)にサンプルとしての路面標示を検討している。
出口社長は「交通事故が1件でも減ってほしい。アイデアが広がり、世の中の役に立ってそれが営業につながれば」と話していた。