様似中(深堀美紀校長、85人)は26日、同校グラウンドでたこ揚げ集会を行った。9月末の文化祭で作ったたこを揚げて、様似の伝統文化に触れることを目的に、毎年この時期に行われている恒例行事。
たこは、各学年のたこ部門の生徒たちが9月から取り組み、文化祭で制作発表した大だこ(縦約2・5メートル、横約1・5メートル)。
この日は「北海道さまに凧(たこ)の会」から南清会長(86)ら2人が同校を訪れ、たこ揚げの注意事項などを生徒に話した。南会長は「天候は晴れだが、風にむらがあり、たこ揚げには良い状態ではない。揚がるか心配」と事前に話していた。
そんな中、1年生26人と2年生31人、3年生28人がグラウンドに一列に並び、良い風が吹くのをじっと待ち、風が吹くと3年生から順番にたこを揚げた。何度も失敗しながら挑戦し、たこは空高く舞い揚がり、全学年がたこ揚げを成功させた。
閉会で南会長はたこの歴史を話し、「たこにはいろいろな願いごとが込められている。風にむらがある中、うまく揚がってよかった」と話し、諦めず挑戦した生徒たちをたたえていた。