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  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月29日

 道民世論を二分し、大揺れに揺れたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の本道誘致問題に終止符が打たれた。4月の就任以来、誘致の是非を検討してきた鈴木直道知事は28日深夜、最大与党の自民党・道民会議に「今回は誘致を見送る」と伝えた。

 IR問題は、誘致を目指す自治体の認定申請期限(2021年1~7月)から逆算してタイムリミットとされる第4回定例道議会を前に、激しいせめぎ合いが続いた。自民会派は全議員で構成するIR検討調査会を舞台に役員会、全体会議を断続的に開いたものの、賛否両論が渦巻き、結論は暗礁に乗り上げ、知事に判断を委ねた。一方、鈴木知事は「議会との協力なしでは前に進んでいけない」と、あくまでも自民会派の意向を先行させることに固執。最大与党と知事との間で、「主体性」という球の投げ合いが最後まで続いた。

 追い打ちを掛けたのが、自然環境問題。土壇場に来て優先候補地・苫小牧市植苗地区に、希少動植物が存在することも発覚。環境アセスに最低2年はかかり、認定申請期限に間に合わないという現実がクローズアップ。誘致に傾きつつあった知事も姿勢を転換した。

 知事は29日の定例道議会一般質問で、事実上の誘致断念を正式に表明した。手を挙げれば有力候補とされていた北海道だが、想定外の与党の足並みの乱れと自然環境の壁には勝てず、全国3カ所指定の誘致レースから離脱する。(広)

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