白老町大町の水彩画家、木幡綾子さん(79)の小品展が30日まで、苫小牧市若草町の市民活動センターで開かれている。苫小牧みずゑ会の会員で画歴は20年ほどだが、市内で個展を開くのは初。会場には庭の花や旅先の風景など94点が並ぶ。木幡さんは「楽しむことをモットーに描いてきた。楽しんで見て」と話す。
木幡さんは2000年4月から、同会講師の星野恒隆さん(80)から月3回ほどのペースで透明水彩の画法を学び、毎年8月ごろに市内で開かれる「苫小牧みずゑ展」への出品を目標に活動を続けている。
星野さんは「画材一式を抱え、白老から駆け付けてくれる熱心な生徒。どの作品からも絵に懸けるひたむきさを感じる」と話す。
展示作品は過去のみずゑ展に出品したものが中心。カーネーションやヒマワリなどの花をモチーフにした作品が多い。「優しさや柔らかさ、気高さなどの表現に気をつけている」と木幡さん。
今年は新作6点を手掛け、このうち7年ほど前に旅行した岩手県遠野市の民家を描いた「民話の里」(72・7センチ×53センチ)は、今年の市民文化祭で教育長賞を受賞した。
白老町内で40年以上、パッチワークキルト教室「布遊舎(ふゆうしゃ)ひまわり教室」を主宰していることから、会場には水彩画のほか木幡さんが手掛けたパッチワークキルトの作品12点も並ぶ。
入場無料。午前10時~午後5時。最終日は同4時。