千歳川でヤマメとブラウン 針を小さく、食い込みよく 本誌取材班

  • 釣り
  • 2019年11月28日
低水温の千歳川で釣り上げたヤマメ
低水温の千歳川で釣り上げたヤマメ
25センチのブラウントラウト
25センチのブラウントラウト

  本誌取材班は21日、千歳市内を流れる千歳川を訪れ、餌釣りでヤマメとブラウントラウトを上げた。初冬の川は水が冷たく、魚の活性は低かったが、なんとか釣果を得ることができた。

  通い慣れた千歳川の上流域に入釣。夏場は多くの釣り人やカヌー愛好者、サイクリング、ウオーキングを楽しむ人でにぎわう場所だが気温が低下したこの時期、人影は見えない。

   道具はグラスファイバー製の渓流ざお4メートルに道糸1号、針素0・8号、ヤマメ針6号。餌はブドウムシ。中通しのナツメ浮きを付けた得意の浮き釣り仕掛けだ。

   針は魚が元気な夏場は7号を使用するが、魚の動きが鈍る冬場は一回り小さい6号を使う。少しでも食い込みをよくするためだ。

   川にザブザブと入り、夏にはヤマメがいたであろう急流に物は試しと餌を投入してみる。やはり予想通り当たりはない。水温が低いので、少しでも暖かい場所に逃げ込んでいるのだ。川を下ると、川岸がえぐれて水の流れが緩やかになっている場所を発見した。こういう場所に魚はいるはず。

   針に餌のブドウ虫を1匹付けて仕掛けを緩やかな流れに投入すると、サッと銀色に輝く小さな魚影が川を横切り浮きが引き込まれた。すかさず合わせを入れるが、針掛かりせずに仕掛けは手元に戻ってきてしまった。

   これは餌が大き過ぎて食い切れなかったからだと思い、ブドウムシを手で半分にちぎり針に付ける。再度同じポイントに投入すると再び当たり。今度はガッチリと針掛かりして小刻みな引きを感じる。抜き上げると12センチほどのヤマメだ。どんなに小さくてもヤマメが釣れるとうれしい。きっと今年最後のヤマメになるだろう。流れにそっと帰した。

   その後、同じポイントで粘り20センチと25センチのブラウントラウトを追加した。低水温のこの時期にこれだけ釣れれば御の字だろう。今年も楽しませてくれた千歳川に感謝をしつつ釣り場を後にした。(澁)

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