地方

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月27日

 日高は、日高山脈から太平洋に向かって長い川が流れ、その川に沿って小集落や農地を縫う道路が延びて、海沿いに広がる市街地や鉄路を結んでいる。

 高波被害の後、約5年間放置されていたJR日高線の全面バス転換に向けた沿線自治体とJRの協議開始が決まった。通学や通院などに公共交通の必要な、いわゆる交通弱者のために、どんなバス路線が示されるのか、期待がある。しかし、道南バスの高速ひだか号(日高町―札幌)の廃止発表で期待に氷水が掛けられた。バス利用者の減少も、バスの運転手不足も予想以上に進んでいるそうだ。

 住民や自治体が望むバス路線が実現できるかどうか。放置され、さびていく鉄路を見ながら行われた、過去5年間の協議よりも、さらに厳しいものになりそうだ。

 北海道は先日、国にJRへの新たな長期の支援を求める「持続的な鉄道網の確立に向けた基本的な考え方」の案を道議会特別委に示した。新味がない、具体性に欠ける―と批判が続出したそうだ。

 鉄道は人口の多寡によって経営の成否が決まる産業といわれる。観光などの拠点となった一部の町を除けば、地方の人口減少はこれからも続く。学校や病院が減っていく地方に、たくさんの赤ん坊が生まれるはずがない。高齢化の波が過ぎれば、地方には都市より早く高齢者の急減する時が来る。公共交通とは何なのか。自治体に押し付けたままでいいのか。(水)

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