白老町は、子育てふれあいセンター(同町日の出町)の大規模改修工事を進めている。築後43年を経過し老朽化が著しいことから、屋根や外壁、内装など全面的にリフォームし、施設利用者に快適な環境を提供する。町は来年3月の再開を目指しており、同センターでの育児支援事業は工事期間中、代替施設の町総合保健福祉センターで行う。
同センターは、町の業務委託でNPO法人お助けネットが運営。親子が集い、交流する「つどいの広場事業」、子育て援助の「ファミリーサポートセンター事業」などを行っている。建物(木造平屋、面積約200平方メートル)はもともと、町立老人ホーム併設の「老人憩いの家」として1976年に建設。老人ホームの移転で空き施設となったため、2007年から子育て支援の場に活用し、利用者は18年度で延べ6143人を数えた。
しかし、施設の老朽化が進行。雨漏りなどが起きた際には応急措置的な修繕を行ってきたが、町は今後も子育てサポートの拠点として使っていく上で、大規模改修が必要と判断した。
大部屋や多目的ルーム、事務室などを備えた建物の改修内容は、屋根や外壁、内壁の修繕や床板の張り替え、トイレ便器の取り替えなど。事業費は約3300万円で、このほど工事に着手した。完成は来年2月末で、3月中旬ごろに再開する予定。工事中は町総合保健福祉センターの1階乳児室を代替施設とする。
町子育て支援課は「利用者に不便をお掛けするが、理解と協力をお願いしたい」と話している。