苫小牧剣道連盟の山村明香(40)=苫小牧在住=が女性としては同連盟で初の7段昇段を果たした。山村は「これからもさらなる高みを目指して練習に打ち込みたい」と語り、自らの成長と鍛錬に意気込みを表した。
山村は後志管内喜茂別町出身。苫小牧市内の企業に勤める傍ら、苫小牧市総合体育館で週に1~2回程度練習している。競技生活は30年以上にわたって積み重ねてきた。高校時代に国体出場を果たし、大学在学中には個人で全道2位に輝いて全日本大学選手権(インカレ)に出場した経験も持つ。
練習の場は札幌市など苫小牧市外でも設けており、山村は「市内に限らずいろんな人の剣道を見たり、練習したりする機会があったことが技術の向上につながった。7段昇段に欠かせないことだった」と振り返った。
山村は2012年11月に6段に合格。7段は規定により6段昇段7年目から受験可能で、18年に受験要件を満たした。昨年11月と今年5月にそれぞれ受験したが、惜しくも不合格。今年8月に福岡県で行われた審査で見事合格し、「三度目の正直」を果たした。
審査は1分半の試合形式。勝敗に関係なく、打突や間合いの取り方などのスキルが審査基準となっている。山村は「まだ実感はない。自信は正直なかった」と振り返る。5月の審査では「何かしようと考え過ぎて、相手に攻め込まれてしまった」という。今回は「相手より自分から攻める強い気持ちで臨んだ」姿勢が審査者の評価に結び付いたようだ。
小学2年から始めた剣道。「年齢を問わずに一緒にできるスポーツ。いろんな人と交流できるのが楽しい」と山村。次の目標は試合に勝って北海道代表として全国大会に出場すること。「全道で一番になれるようにこれからもこつこつと練習に励みたい」とさらなる成長を誓う。