鵡川高校の生徒は22日、授業で考案したオリジナルパン「恐竜コロネ」限定100個を町民に無料で配布した。町が誇るハドロサウルス科の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)をイメージしたもので、訪れた来店客から「おいしい」「若い子の発想がすごい」といった声が聞かれた。
オリジナルのパンを考案したのは、同校3年生の赤坂奈菜子さん(18)と大場愛さん(17)。大分県佐伯市で開かれたパンフェスで提供するため、授業でパンの作品を募り、校内で行った審査の中で2人の作品が最も支持を得た。パンの中にチョコクリームを入れたほか、クッキーを挟んでむかわ竜の尻尾の部分を表現。町松風のパン店「むかわ夢風船」が製造に協力し、町の助成金を使って無料配布した。
この日は大場さんらが店の前に立ち、来店客に直接パンを手渡し。さっそく口にしていた介護職員の高橋靖幸さん(38)は「パンとクッキーの食感が良いし、クリームも柔らかくおいしい。見た目もかわいいですね」と笑顔を見せ、大場さんは「思っていたよりも人が来て、みんなが『おいしそう』と言ってくれて、うれしいです」と喜んでいた。
鵡川高生は今後も、28日午後4時15分から鵡川地区のむかわ夢風船で、12月6、12日(同5時ごろ予定)は町役場穂別支所でそれぞれ恐竜コロネ限定100個を無料配布する予定。