高齢者支援施設の町立日高地区生活支援ハウス日高せせらぎ荘の入居者利用料に過大徴収があったとして、町は20日夜、町役場2階大会議室で記者会見を開いて内容を明らかにし、謝罪した。
生活支援ハウスの利用料は(1)居住費、管理費、光熱費、暖房費(10~5月)(2)実績利用料(食事代)(3)利用者負担金の合算額。利用者負担金は前年の収入総額に基づき決定される。
過大徴収していたのは入居者5人のうちの2人。1人は2012年4月分からの455万円、もう一人は13年1月から今年10月までの143万4645円で総額598万4645円。
会見で町日高総合支所の蔦守担当副町長と榎本典康地域住民課長は「ミスの原因は、毎年求めるべき前年の収入申告書の提出を求めず、入居申請時のものを基礎として負担額を決定してしまったもの。利用料決定マニュアルの早期作成、通知前の再チェック体制の徹底を図る」と述べ、陳謝した。
18日に蔦副町長と榎本課長は当事者と家族に陳謝し、法律に基づく遅延利息を加えた額約658万7000円は29日にそれぞれ返還する予定。町直轄運営施設はせせらぎ荘のみで、同様の2施設は指定管理者に運営委託しておりミスは無かった。