白老町消費者被害防止ネットワークの情報交換会が20日、町コミュニティーセンターで開かれ、苫小牧署の署員や町消費生活センターの相談員が悪質商法や特殊詐欺による被害状況などを報告した。
情報交換会には町内会連合会や町防犯協会、高齢者クラブ連合会など同ネットワーク構成団体の関係者ら24人が参加。初めに苫小牧署生活安全課の菊地淳一係長が特殊詐欺による被害の実態について話した。
菊地係長は、オレオレ詐欺や架空請求詐欺など特殊詐欺被害の認知件数に関して「今年は10月末までに全道で92件、被害金額は2億7300万円に上る。被害者の多くが高齢者」と説明。また、高齢者を狙った悪質な訪問販売も絶えないとし、「玄関のドアを開けない、きっぱりと断るなど被害に遭わないよう警戒することが大切」と話した。
町消費生活センターで消費生活専門相談員を務める高井素子さんは、今年の消費生活相談について「件数は10月末までに75件で、前年同期に比べ14件増」と状況を説明。「相談者の多くは50歳代以上の中高齢者。はがきや電子メールを使った架空請求に関する相談が目立つ」とし、注意喚起する必要性を述べた。