プロ野球北海道日本ハムファイターズの北海道全力応援プロジェクト「179市町村応援大使」事業で、2019年むかわ町応援大使になっている田中賢介、渡辺諒の両選手が20日、同町を訪れ、町民と交流した。道の駅「四季の館」で開かれたトークショーでは今季限りで引退する田中選手が思い出を振り返ったほか、抽選会などで盛り上がり、約230人と楽しいひとときを過ごした。
田中選手は現役時代の忘れられない場面として日本ハムの2006年日本一、米大リーグに挑戦しての初安打、今年の引退試合の三つを挙げ、「つらかったものが大きかっただけに、印象に残っている」と回顧。代わって二塁手を託す渡辺選手には「これから4年、5年と続けていく難しさを感じると思う」と案じながらも活躍に期待を込めた。来場した鵡川高校野球部には「甲子園に行けるように頑張って」とエールを送った。
今季、ブレークした渡辺選手は「こうして飛躍できたのはみなさんのおかげ」と感謝し、「10年以上、賢介さんが守ってきたセカンドで成績を残せるように頑張っていく。来年こそ優勝する」と飛躍を誓った。
この後、サインが入ったボール、ユニホームが当たる抽選会も行われ、当たった人たちは大喜び。鵡川中学校野球部2年の前田波輝君(13)は「学校にも来て、記念品をもらった。本物の選手を間近で見られてうれしい」と笑顔を見せ、「ミスをしても、そこであきらめないという部分を学んだ。お手本にしたい」と話していた。
同球団の北海道全力応援プロジェクト事業は、選手が道内各自治体をアピールする取り組み。田中、渡辺の両選手は今年1年、むかわ町の応援大使を務め、この日は地域の学校なども訪問して交流を深めた。