駒大苫小牧高校チアリーディング部がこのほど、札幌市内で開かれた第17回北日本チアリーディングフェスティバル自由演技競技で高校部門2連覇を達成した。大学、社会人を含めた総合では惜しくも2年連続の栄冠を逃したが、1・2年生の新チームとして一定の成果を上げることはできた。「今回の優勝が一つの自信になってくれれば」と小祝紗耶香顧問は期待する。
今大会の同部門には、道内をはじめ、青森、宮城各県などから6チームが出場。1チーム最大16人で2分半の自由演技(300点満点)を行い、獲得点数を競った。
駒大苫は2年生13人、1年生3人の布陣で挑戦した。各ポジションで核になっていた3年生が抜け、前チームよりも技の難易度を多少低く設定。スタンツ(組体操)、ピラミッドと呼ばれる大技でミスすることなく演技をこなし、157・5点で女王の座は守った。
ただ、総合部門では社会人クラブチームに及ばず2位。「一つ一つの技がきれいに決め切れていなかった」と川奈野莉子主将(2年)は悔しさをにじませる。手先、足先の伸びや体の静止など、本番前から課題に挙がっていた基礎的な部分の不完全さも響いた。「練習から詰めが甘い。直していきたい」と言う。
1、2年生だけで21人もの部員を抱える大所帯となった新チームは、今大会からゲームキャプテン制度を導入した。「みんなで取り組む意識を持たせたい」(小祝顧問)と期間中は主将、副主将が4人に。チームの統率をより図れるようにした。今回は木村華凜(2年)がゲームキャプテンを担当。川奈野主将と共に「部員がまとまるように声掛けしてきた」と言う。「困ったときに、(リーダー間で)協力し合って進められるようになった」と川奈野主将は喜ぶ。
次戦は2月の全道高校大会。2年ぶりの頂点奪還を目指している。早くも今月末には、慣例のチーム内選手選考会を実施予定で、新たに16人のメンバーが決まる。北日本フェス後から自主練習に励む部員が増えるなど、「全体的に意識は高くなっている」と川奈野主将。小祝顧問は「仲間のために体を張れる、声を出せる、思いやりのあるチームになっていってほしい」と話した。