苫小牧市内の空手道場、NPO法人日本空手松涛連盟志濤館は4日に札幌市で開かれた第18回松涛連盟全道空手道選手権大会で、形と組手の合わせて33部門で入賞者を輩出した。

　10団体から延べ320人が参加した。優勝、準優勝者は来年7月に静岡県で開かれる全国大会に出場できる。

　個人組手の小学生1・2年女子で優勝した塩野谷麗花（澄川小1年）は、今年小学生の全国大会に出場した平山姫奈（中標津松濤館）に勝った。塩野谷は「相手は蹴りが強い選手だった」と振り返り、指導する金澤薫館長は「塩野谷は突きのスピードが速く、相手にプレッシャーになった」と評価。「突きの軌道が審判の判定で不利になっている面もある。改善の余地はある」と課題を挙げた。全国大会では形と組手で出場する。塩野谷は「両方で優勝したい」と意気込みを語った。

　同じく小学生3年男子で谷岡真太郎（豊川小3年）が優勝した。組手で初優勝し喜びはひとしお。決勝は初対戦の岡久侑生（真統館）で「相手の蹴りに早く反応できた。試合の流れをつかんで勝てた」と自信を付けた。金澤館長は「今年最も成長した選手の一人。スピードと体力が上がった。相手との駆け引きもうまくなっている」と太鼓判。前回の全国大会は形で5位だっただけに「次は入賞を目標に戦う」と力強く語った。

　個人形の高校男子で小向雅翔（苫小牧東高2年）が3連覇を果たした。今年から新しい演武に挑戦。「時間が短くなった分、ミスができないプレッシャーがあった」と話した。「公式戦で初めて披露した形で、まだ完璧とは言えない。来年の全国大会ではこの演武で入賞できるよう練習を積みたい」と決意していた。

　入賞者、団体は次の通り。

　【個人組手】

　▽小学生1年男子　（1）津幡龍志（虎杖浜小）▽同1・2年女子　（1）塩野谷麗花（澄川小1年）▽同3年男子　（1）谷岡真太郎（豊川小）（3）今井柊（泉野小）▽同女子　（3）平岡夢彩（日新小）▽同4年女子　（3）井元（北光小）▽同5年男子　（1）金澤元気（豊川小）（2）今井徠（泉野小）（3）小川（同）、小山内（同）▽同6年男子（2）加藤（北光小）▽中学生1年男子　（1）塩野谷琉輝（緑陵中）（2）渡辺（啓北中）▽同2・3年男子　（2）星野（緑陵中）▽同女子　（2）中館未（同）▽高校男子　（1）竹内楓人（苫小牧東高）（2）廻（同）（3）中館聖（同）▽シニア男子　（3）速水

　【同形】

　▽幼児男女混合　（3）谷岡真帆（かおり幼稚園）▽小学生1年男子　（2）津幡（虎杖浜小）▽同1・2年女子　（2）塩野谷（澄川小1年）（3）平岡夢奏（日新小）▽同3年男子　（3）谷岡真太郎（豊川小）▽同女子　（2）平岡夢彩（日新小）▽同4年男子　（2）今野（竹浦小）（3）久保（糸井小）▽同4年女子　（3）井元（北光小）▽同5年男子　（2）小山内（泉野小）（3）今井徠（同）、金澤（豊川小）▽同5年女子　（2）高坂（泉野小）▽同6年男子　（2）後藤（幌別小）▽中学生1年男子　（1）塩野谷琉輝（緑陵中）（3）渡辺（啓北中）▽同2・3年男子（2）今井惺（啓明中）（3）星野（緑陵中）▽高校男子　（1）小向雅翔（苫小牧東高）

　【団体組手】

　▽小学生低学年　（3）志濤館（鈴木、塩野谷麗、津幡）▽同中学年　（3）同A（今野、久保、井元）、同B（谷岡真太郎、今井柊、速水）▽同高学年　（2）同B（今井徠、小山内、小川）（3）同A（加藤、金澤、後藤）▽中学生　（1）同（星野凌輝、塩野谷琉輝、渡辺猛継）

　【同形】

　▽小学生低学年　（2）志濤館A（塩野谷麗、鈴木、佐々木）▽同中学年　（2）同A（今野、谷岡真太郎、速水）（3）同B（平岡夢彩、久保、伊藤）▽同高学年　（2）同A（今井徠、小山内、小川）（3）同B（加藤、金澤、高坂）▽中学生　（1）同（今井惺斗、塩野谷琉輝、渡辺猛継）