応援を

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年11月8日

 7キロから42・195キロまで、マラソンの名の付く大会に幾度か出場した。55歳を過ぎてからのことだから記録にはこだわらず、完走できさえすれば満足するべし―がモットー。でも、できればもう少し速く走りたかった。

 初めての大会は7年前。道北のまちで周回コースを1周する10キロの部だった。スタートしてすぐの住宅街を抜けると長い坂道。上って下って、天塩川に架かる橋を渡ると畑作地帯が広がっていた。農家の前に家族が出ていて応援してくれる。すると、もう少し頑張ろうという気持ちになるから不思議だ。8キロを過ぎた辺り、腕時計を見ると制限時間まで、少しだけ時間がある。安心してスピードを緩めると、どう見ても同年配の女性から「おじさん、頑張りなよ!」と檄(げき)が飛んできた。それもうれしかった。「応援が力になるんですよ」という話をよく聞いていたが、それは本当だった。

 東京五輪マラソン・競歩の札幌移転が確定した。できることなら沿道から声援を送りたいと思っている。ただ、残念なことに移転に対する批判的な意見、恨みがましい発言は、まだ静まっていない。警備態勢、ボランティア確保、選手・大会関係者の宿泊、輸送、何よりもコース選定の問題がある。五輪成功のために無理を承知で引き受けた開催だ。来年の夏、北海道、札幌の開催で良かったという気持ちになるために、まずは、みんなに応援してほしい。(松)

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