雪の妖精シマエナガ ヘルパーの手を借り皆で子育て

  • 支笏湖日記, 特集
  • 2019年11月8日
支笏湖温泉街にあらわれたスリムなシマエナガ

 支笏湖の紅葉が色鮮やかでにぎやかだった秋も終わり、今年も根雪になる前に、と冬囲いなどの冬支度が始まろうとしています。

 そんな中、先日ビジターセンターの裏にシマエナガがやって来ました。シマエナガ(エナガ科)は、体重は8グラム、体長14センチほどです。エナガというくらいなので体長の半分は尻尾になり、スズメよりも小さな鳥になります。

 近年ひそかなブームになっており、単独の写真集が発売され「雪の妖精」とも呼ばれています。

 冬のイメージが強い人もいらっしゃるかと思いますが、渡り鳥ではなく留鳥でエナガの亜種となります。名前のシマはからだの模様がしま模様というわけではく、北海道を表す「島」からきています。全道に分布していて冬は支笏湖の温泉街はもちろんのこと、森のある公園などでも見られ、比較的観察するのに難しくない鳥です。

 夏はスリムですが、「雪の妖精」といわれる由縁ともなった冬の寒い時期になるとごま粒のような小さな目とくちばしに大福のような大きく丸いフォルムになり、ふわふわな毛でかわいらしく愛らしい姿だと一目でとりこになる人が続出しています。

 シマエナガはかわいらしいだけでなく、生態も面白いので紹介したいと思います。シマエナガは、つがいで卵を7~12個産みとても子だくさんです。夫婦だけで子育てするのはとても大変なので、ヘルパー制度というものがあり、協同繁殖を行うことがあります。

 多くが血縁の若鳥で繁殖していない鳥が子育てを手伝うそうですが、中には血縁がない他人、いや他鳥もヘルパーさんとしてひなの餌やりなどの手伝いをして、子育てを手助けします。このヘルパーさんですが、エナガでは雌よりも雄の方が多いらしく、経験を積んで将来の「イクメン」を目指して日々努力をしているのかもしれません。

 また、ひなたちが巣立ち間近になると、小枝に団子のように並ぶ姿もかわいいです。

 これから冬のシマエナガの雪浴びなどかわいらしい姿を観察してみるのもいいかもしれません。

 (支笏湖ビジターセンター自然解説員 阿部隆一)

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー