白老町は、JR白老駅北側エリアで整備中の白老駅北観光商業ゾーンの愛称を「ポロトミンタラ」に決めた。町内の公共施設に投票用紙と投票箱を置き、三つの候補名から一つを選んでもらう9月の”町民投票”で決定した。町は今後、愛称を広くPRしていく。
駅北観光商業ゾーンは、来年4月の民族共生象徴空間(ウポポイ)開業を見据え、地元観光商業の振興を図るエリア。ウポポイに近い白老駅北広場跡の1・5ヘクタールを用地とし、町がインフォメーションセンターを整備する1ヘクタール(行政整備区域)と、ホテルなどを建設する民間活力導入区域の0・5ヘクタールで構成している。
ゾーン全体の愛称を決めるため町は、白老アイヌ協会から提案された(1)アプカシパ(アイヌ語でみんなで歩くという意味)(2)マクンミンタラ(山側の広場)=(3)ポロトミンタラ(ポロトの広場)―の三つの候補名を用意。役場庁舎、萩野・竹浦・虎杖浜の町役場出張所、白老コミセン、生活館7カ所に投票箱を設置し、三つの中から一つを選んで投票してもらう仕組みで9月の1カ月間、投票を受け付けた。
集計の結果、計893票の投票があり、最多の584票を集めたポロトミンタラを愛称とすることにした。町は今後、観光商業ゾーンに愛称を記した看板を設置する予定だ。
観光商業ゾーンでは、町が建設していたインフォメーションセンターが間もなく完成を迎える。同センターは、白老観光協会が指定管理者となって運営に当たり、ウポポイに訪れる観光客らに地元観光情報を発信する。