むかわ町は、恐竜化石などが多く発掘されているリトアニア共和国北西部に位置するアクメネ地域市と協力関係を結ぶ。8日に同市のビタリユス・ミトロファノバス地域市長がむかわ町役場を訪れ、双方の協力に関する「意向表明式」を予定している。
町によると、アクメネ地域市では周辺から古生物化石が産出しており、共通点を持つ日本の自治体との交流を希望。ハドロサウルス科の恐竜化石「むかわ竜」(通称)など多くの化石が発掘されているむかわ町に今年4月、道を通じて交流を求める打診があった。6月にはミトロファノバス地域市長から「(交流を通じて)むかわ町の人々の活力になり、アクメネ地域市民の協力が町の胆振東部地震からの復興の手助けになれば」との親書が町に届いていた。
また10月には竹中喜之町長が北海道町村会の海外行政視察の一員として、自然再生エネルギーの先進国でもあるデンマークとリトアニアを訪問。リトアニアでの地方自治体交流会でミトロファノバス地域市長との対談が実現し、構想が本格化した。
アクメネ地域市は、首都のビリニュスから約250キロ離れた場所にある人口約2万1000人の町。古生物化石やアンモナイトなどが発掘されている。空手などが盛んで、ミトロファノバス地域市長は今回、日本で開催される空手の大会に合わせて来日する。