恵庭市主催の移住者交流会が2日、市内のレストラン「Re‥Leaf(リ・リーフ)」で開かれた。移住促進に向けた4年目の取り組みで、市外から恵庭に移住して5年以内の家族13組29人が参加。恵庭での生活について他都市と比較しながら本音で語り合い、交流を深めた。
市の人口は転入が転出を上回る社会増により増加しており、9月30日に7万人に到達。市のまとめによると2019年1月から9月末まで385人の社会増だが、そのうち何人が移住者なのかは明らかになっていない。ただ、市は移住促進に向け、東京都などで相談会などに出展しており、当該イベントでの相談者を追跡調査した結果、14~18年度で少なくとも33世帯95人が道外から移住している。
子育て世代から高齢者までが参加した移住者交流会は、形式的な自己紹介や市担当者の説明を省いてフリートークで進行。子育て、飲食店、子供の遊び場、観光スポット―といった話題に花が咲いた。
苫小牧市から昨年移住してきた黄金南在住の女性(32)は「都会過ぎず、田舎過ぎないまち。公園が多く、空港、北広島市の大型商業施設も近いので便利」とし、「縁もゆかりのない土地だが、気に入って家を建てた」と語った。今年1月に神奈川県から移り住んだ恵庭市相生町在住の女性(30)も「子育て支援センターでママ友ができた」と話す。
同町の会社員の男性(54)は、豊かな自然を求め今年4月に滋賀県からオホーツク管内に移住した後、9月に恵庭に中古物件を購入して引っ越してきた。「徒歩圏内に商業施設があるのが便利で、ご近所さんは親切」と言うが「自衛隊の砲撃音は正直どうにかならないものか」とした。深川市から移り住んだ恵み野北在住の男性(69)は「サークル活動などのホームページには古い情報しか載っていないものもある」と指摘し、「退職すると横のつながりが無くなりがちだが、交流会でいい情報交換ができた」と喜んだ。