サケのふるさと千歳水族館の水中観察ゾーンに9月から展示していたサケの受精卵がこのほど、相次いでふ化した。赤ちゃんはさいのうと呼ばれる大きな栄養袋を抱え、水槽内を元気に泳ぎ回り、入館者の目を楽しませている。
同館では入館者に好評の「サケの採卵体験」(定員32人、有料)の卵の一部を展示。入館者から「ふ化した赤ちゃんが見たい」という要望に応え、今年初めて披露した。
ふ化したのは、9月23日実施の最初の体験で採卵した1万粒のうちの100粒。赤ちゃんは体長2センチ。
入館者は「かわいい」と足をしばし止め、大きな目、さいのうが特徴の魚体に見入っている。
採卵体験の開催数に応じて水槽は6個。次の水槽は14日と30日にふ化する予定という。菊池基弘館長は「生まれたての赤ちゃんをぜひ見に来てください」と呼び掛けている。