苫小牧市内で開催された2019年度全国高校バスケットボール選手権大会北海道予選は4日、決勝リーグの全試合を終えた。男子の駒大苫小牧は3位にとどまり、全国切符を逃した。男子は東海大札幌が4連覇を果たし、女子は札幌山の手が2年ぶりの優勝を飾った。
12月23~29日に東京で開かれる全国高校バスケット選手権(ウィンターカップ2019)の出場権を懸けた大会。男女それぞれ上位2チームが出場権を獲得した。準優勝は男子が白樺学園、女子はとわの森三愛。
予選トーナメントCブロックを危なげなく勝ち上がった駒大苫は一戦必勝の覚悟で決勝に臨んだが、3日に行われた決勝リーグの初戦で白樺に63―89で敗戦。4日の東海大札幌にも54―74で敗れた。札幌工業には115―45で圧勝し、3位に食い込んだ。
個人賞では最優秀選手賞に男子の佐藤武(東海大札幌)、女子の佐々木百萌(札幌山の手)が選ばれた。駒大苫からは大山日南太が優秀選手賞を獲得した。
決勝リーグの結果は次の通り。
▽男子
東海大札幌74―58札幌工業
白樺学園89―63駒大苫小牧
東海大札74―54駒大苫小牧
白樺学園75―63札幌工業
東海大札61―58白樺学園
駒大苫小牧115―45札幌工業
▽女子
札幌山の手95―71北星女子
とわの森三愛67―56札幌東商
札幌山の手98―59札幌東商
とわの森三愛73―57北星女子
札幌山の手87―63とわの森三愛
札幌東商65―60北星女子
チームの特徴生かせず
白樺と東海大札幌に敗れた駒大苫。チームの持ち味である堅いディフェンスと展開の速いバスケットがうまく機能せず、決勝リーグ2連敗を喫した。
白樺戦では相手の速いパス回しにディフェンスが対応できず、アウトサイドからのシュートを次々と決められた。東海大札幌戦では、蓄積していた疲労が露呈する場面も。ポイントガードの大熊純平(3年)は「ガードとして正しい判断ができなかったことが悔しい」とうなだれた。
最終の札幌工業戦は試合前、田島範人ヘッドコーチが「3年生は最後だが後輩に財産を残すような試合にしよう」と声を掛けて臨んだ。第1ピリオドから点差を広げて2年生の選手にコートを譲った。
優秀選手賞を受賞した大山日南太(3年)は「厳しい練習があったからこそチームは強くなった。後輩はその伝統を継いでさらに強いチームをつくってほしい」と思いを口にした。