苫小牧市と青森県の小学生選抜チームによるアイスホッケー交流が2、3両日、苫小牧市内で行われた。お互いにつながりの深い都市の小学生同士が、競技を通じて交流を図った。
苫小牧と青森県八戸市を結ぶフェリー航路の活用を図る両市の連携事業。交流人口の拡大や観光、スポーツ、物流・貿易を軸に協力体制を構築する交流連携協定(愛称・はちとまネットワーク)に基づく取り組みだ。相互に行き来している。
今年は2、3両日に苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナで行われたアイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルス対東北フリーブレイズの試合に合わせて企画された。
青森選抜の選手たちは2日早朝に来苫。初日は、ぷらっと港市場やウトナイ湖など見学し、苫小牧選抜チームと合同練習を行った。3日は白鳥王子アイスアリーナで苫小牧選抜との交流試合に臨んだ。両チームとも持ち味を存分に生かし白熱した戦いを繰り広げた。試合はGWS(ゲームウィニングショット)までもつれる互角の展開で、結果は3―2で苫小牧に軍配が上がった。
交流試合の後は王子対東北の試合を観戦。試合は6―3で王子が逆転勝利したが、選抜チームの選手たちは憧れの選手やチームに精いっぱい声援を送っていた。観戦後は、市内のホテルでレセプションを行い、食事など和やかに楽しいひとときを過ごした。
苫小牧選抜の水橋徹監督は「青森選抜とはJTB杯(7月)でも対戦していて、スピードも技術もある選手が多い。これからもお互い切磋琢磨(せっさたくま)してホッケーをもっと盛り上げていければ」と期待。伊部泰成主将(日新小6年=レッドスターズ)は「(青森選抜は)GK中心に守りが堅く、崩すのが大変だった。来年の風越カップに向けて個人のレベルを上げていきたい」、青森選抜の松川剛生主将(八戸中居林小6年)は「苫小牧の選手はシュートのスピードがあってレベルが高い。次は負けないように頑張りたい」と意気込みを見せた。