むかわ町が誇る特産品シシャモを味わい、楽しんでもらうグルメイベント「鵡川ししゃもまつり」が3日、鵡川地区のメイン通りなどを会場に開かれた。道内外から旬のシシャモを求める人たちが大勢集まり、にぎわいを見せた。
今年のテーマは「知って、食べて、歩いて考えるむかわのこれから」―。昨年に続き、胆振東部地震からの復興イベントとして開催した。
好天にも恵まれ、本場のシシャモを味わおうと全国各地から来町した人であふれかえった。メイン会場では、シシャモ汁が販売開始から2時間足らずで完売。メイン通りにあるシシャモ専門店や飲食店でも、焼きシシャモなどを求める人たちが店の外まで長蛇の列をつくった。
メイン会場や地震で被災し更地になった通りでは、各地からの応援でブースを構えた出店のほか、ストリートパフォーマーたちがマジックショーなどを披露。「復興男コンテスト」と題し、シシャモのすだれをイメージした鉄棒ぶら下がりタイムトライアルでは鵡川高校野球部の部員らも参加し、盛り上がりを見せた。
札幌から家族で来場した岩雄一さん(45)は「シシャモ汁は今まで食べたことのない味でおいしかった」と笑顔。復興男コンテストで景品のシシャモも持ち帰り、「焼いてビールを飲みながら味わいたい」とうれしそうだった。