安平 追分高の体育館利用再開 胆振東部地震で損壊、改修工事終える

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  • 2019年11月5日
復旧した体育館でボール遊びをする追分高校の生徒

  安平町の追分高校(安部泰彦校長)は、昨年9月の胆振東部地震で使用できなくなっていた体育館の利用を約1年2カ月ぶりに再開した。

   同校によると、体育館は震災で天井の鉄骨部分がゆがんだほか、一部が破断。梁(はり)が外れチェーンなど天井の部品が落下、または落下する危険性があった。体育館へつながる渡り廊下にも亀裂が入り、町の応急危険度判定では「要注意」の認定を受けていた。このため体育の授業は隣の追分中学校の体育館、バスケットボールやバドミントンなどの部活動は追分小学校の体育館をそれぞれ借りて実施。卒業式や入学式、学校祭は追分公民館で行っていたという。

   改修工事は今年6月から始まり、当初年末の終了を予定していたが、必要な部品がそろったため10月中に完了。ゆがみが出たバスケットゴール2基も取り換えるなどして1日から利用を再開した。広々としたアリーナではさっそく体育の授業や集会などが行われ、3年生の榊隼斗君(18)は「久しぶりに体育館に入って、この雰囲気を味わってうれしい気持ちになった。感謝の気持ちで使っていきたい」と話していた。

   同校は体育館を使用して、12月に延期していた体育大会を実施する予定。

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