白老町は1日、台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町に職員4人を派遣した。同日、出発式が行われ、職員たちは苫小牧西港フェリーターミナルから仙台行きのフェリーに乗船して丸森町へ向かった。
派遣されたのは、税務課の大塩英男課長(47)、町民課の齊藤大輔主幹(46)、農林水産課の久末雅通主査(46)、生活環境課の五味川塁斗主事補(18)。10月21日に道から派遣要請が同町に寄せられ、23日に派遣を決めた。
4人のうち五味川主事補以外は昨年9月の胆振東部地震後、厚真町と安平町で支援活動をした経験を持つ。派遣期間は2日から8日まで。
丸森町は、姉妹都市の仙台市に近く、2018年11月に同町職員ら2人を白老町に招き、まちづくりに関する講演をしてもらった縁がある。
出発式で、戸田安彦町長は「胆振東部地震の経験を生かし、丸森町の復興に尽くしてほしい」と激励。4人を代表して、大塩課長が「復興に向けて一生懸命尽くし、知識と経験を持ち帰って白老町のまちづくりに役立てたい」と述べた。
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むかわ町も1日、職員2人を丸森町に派遣し、町役場で出発セレモニーを行った。派遣期間は10日まで。
派遣されるのは、産業振興課商工観光グループの伊藤貴大主事(30)と総務企画課危機対策グループの蛯沢光晴主事補(22)。
むかわ町は、昨年9月の胆振東部地震で被災した際に宮城県の各自治体から支援を受けた経緯があり、道の「対口(たいこう)支援」要請を受けて職員の派遣を決めた。
2人は期間中、現地の被害家屋調査などを行う予定。町では報告を受け、その後の職員派遣も含め対応を検討するという。