千歳中学校のPTA(小久保和人会長)は生徒が予定や家庭での学習時間などを書き込む「PTAがわが子へ贈るMy(マイ)ゴール手帳」(A5判、72ページ)を作製した。子供たちが記録して、生活の見通しを持つ習慣や計画力を身に付けてもらおうと企画した道内的にも珍しい独自の取り組み。全校生徒約590人に配布する。
千歳市PTA連合会(市P連)が提唱する市内で統一した家庭学習のルール順守を呼び掛ける「千歳市家庭生活宣言」を受け、家庭生活での生徒の習慣づくりを推進しようと企画した。手帳には、9月から来年4月上旬までのスケジュールを記載。生徒が週ごとに目標を立て、宿題などの学習時間やその出来具合の評価を毎日書き込めるようにしている。
保護者は、子供が書いた内容を見て学習状況を確認し、激励。学校でも手帳を回収し、アドバイスや奨励を行う。スケジュールの一覧には、学校行事と共に給食や部活動の有無を記載。保護者にとっても、子供の学校生活が分かりやすくなる。
また、21個の夢を書くページも設け、子供たちが目標達成の年月日を設定し、進展状況を記すページや自由に思ったことを書くフリースペースもある。
PTA副会長で、市P連の喜多康裕会長は「手帳が、家庭内でのコミュニケーションに役立ち、先生に困ったことを相談できる道具にもなれば」と期待する。
手帳発行の取り組みは、来年度も継続予定。小久保会長は「次は、卒業生たちから在校生へのメッセージやアドバイスを記載するなど、手帳を開くきっかけをつくりたい」と意気込む。同校の三浦利章校長は「生徒たちが時間を自身で管理できる力につながれば」と話している。