千歳市シルバー人材センター（本宮輝久理事長）は11月1日に、中心街連絡所「シルバーふれあいサロン憩い」を開設する。バスの停留所の近傍に高齢者の誰もが気軽に立ち寄れる場をつくる。併せてセンター事業のアピールや会員増強、受注業務の拡大につなげる考えだ。

　包丁研ぎや網戸直し、衣類の仕立て直し、庭の手入れや樹木の枝切りなどの業務を市民から受注し、登録している60歳以上の会員が業務を担う同センター。だが近年は会員の数が減少傾向にあり、2003年の700人台から、今年10月18日時点で462人にまで落ち込んだ。受注があっても対応できない業務も生じるようになった。

　同センターは事業について理解を深めてもらうことで会員拡大につなげ、受注の拡大も図るため、交通の利便性の高い仲の橋通沿いに連絡所機能を持つサロンを設置することを決めた。会員に就業情報を発信するほか、非会員の高齢者がセンターを知る機会をつくることで加入を促す効果も期待。会員相互や市民の交流の場とする。会員による手芸作品の展示なども行う予定だ。

　名称は会員から募集して選考した。サロン内にはコーヒーメーカーを用意し、気軽に立ち寄り、くつろげるようにする。同センターの加藤久雄常務理事は「気軽に立ち寄ってもらえる集いの場にしたい。事業を知ってもらい、興味があれば会員になったり、仕事を依頼したりしていただけたら」と話す。

　サロンは火曜日定休。開設時間は午前10時から午後3時。会員1人が常駐する。