冬支度

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2019年10月30日

 ユキムシの舞う日が増え、先日は、取り込まれた洗濯物に付いていたらしい一匹が居間を飛んだ。この虫が飛ぶと7~10日後には初雪という説がある。

 虫たちは季節を知っているのだろう。人間だって、経験したことのない暖かさや雨の多さに判断を狂わされながらも、ふと季節の変わり目を感じて行動を決めることがあるようだ。10月の最終日曜日の午前、自宅近くのスーパーに買い物に出掛けると、駐車場が混んでいた。見れば一角を大きく区切って冬物野菜の売り出しが行われていた。大きな袋に詰められたハクサイや、オレンジ色の袋に入ったタマネギ、カブや太く束ねられた長ネギが積み上げられて、お客さんが長い列をつくっていた。

 「まだまだ冬物野菜には早いだろう。漬け物も、酸っぱくなるんじゃないか」と遠目に見ていたのだが、月曜日の朝、苫小牧の最低気温は、前日までの暖かさがうそのように、平年より2・1度低い1・4度。明け方には布団を掛けなおすような寒さ。千歳は氷点下1・9度まで冷え込んだ。冬に備えて野菜を求める列に並んだ人たちは雪の臭いや氷の気配を感じていたのかもしれない。ボーッとしていた当方は、冬支度もろくにせずに、やがて歌声や脚を失い始めるキリギリスのようなものか。

 日中は暖かくても今後、朝の気温は着々と下がっていきます―と気象予報士さんの予報。車のタイヤ交換の準備をしなければ。(水)

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