日本航空(JAL)は27日、最新鋭のエアバス350―900型機を新千歳―羽田線に導入した。国内線で初めて全座席に液晶画面を取り付けた。新千歳発の初便では社員が搭乗客にネームタグやポストカードといった記念品を手渡して見送った。
JALの同型機就航は9月に運航開始した福岡―羽田線に続き2路線目。専用設計した座席は369席備え、国内の幹線に導入している主力ボーイング777―200型機と同規模。液晶画面は普通席でも10インチあり、映画やテレビ番組の他、機体の上下に設置したカメラ映像などを視聴できる。全席に電源も取り付けた。
機体は炭素繊維複合材や最新エンジンで軽量化や静音化を進め、燃費が25%向上したという。
出発定刻の午前10時を前に搭乗口であいさつした大西伸幸機長は「記念のフライトに携われて光栄。最新機材をゆっくり堪能して」と述べた。365人を乗せた初便は社員に見送られて離陸。JAL北海道地区の山崎賢太郎支配人は「道民の皆さまに使ってもらい、愛される飛行機にしたい」と語った。
同型機は新千歳―羽田線を11月30日までと来年2~3月に1日2往復、今年12月~来年1月に同3往復する。