タイの中長距離格安航空会社(LCC)ノックスクートは27日、新千歳―タイ・バンコク(ドンムアン)線に初の定期直行便を就航させた。同社の日本路線としては成田、関西に次ぐ3路線目。LCCでは大型機材のボーイング777―200型機で週4往復する。
運航は毎週火曜、木曜、土曜、日曜。午後0時15分に新千歳に到着し、折り返して同2時55分に出発する。飛行時間は新千歳到着便で6時間15分、同出発便で7時間40分。
座席はプレミアムエコノミーの「スクートプラス」24席、エコノミークラス391席の計415席。運賃はエコノミーで約1万円から。
出発初便に371人が搭乗。記念式典で同社日本支社の比留間盛夫支社長は「壮大な風景やおいしい食べ物と出合える北海道はタイで人気の観光地。お客さまに快適な旅行体験を提供し、需要に応える」と抱負を語った。
5日間の旅程でタイに行く新ひだか町の主婦、高橋千鶴子さん(56)は「新聞で運賃を見て、安さに驚いた。バンコクを楽しみたい」と話した。
同社は2014年、シンガポール航空傘下のLCCスクートとタイ国際航空系列の同ノックエアにより設立され、アジア4カ国を結んでいる。