白老町のしらおいイオル事務所チキサニで26、27の両日、「ござ編み体験」の教室が開かれ、参加した町民らがアイヌ民族の伝統技法でござを製作した。
一般社団法人白老モシリのイオル(伝統的生活空間)体験交流事業として開催し、女性10人が参加。町内のアイヌ伝統工芸サークル「チタラペ」の松永八重子代表(78)らが講師となり、アイヌ民族が日常の生活や儀式で使用したござの作り方を指導した。
参加者は「イテセニ」と呼ばれるアイヌ民族伝統の編み機を使い、ガマの葉を材料にござを編む作業を体験。天日干しで乾燥させた細長いガマの葉を1本1本、畳用の糸で編み込み、ござに仕上げた。
悪戦苦闘しながらも作業を楽しんだ井上睦さん(38)は「難しいけれど面白い。さまざまなアイヌ文化を学んでいこうと思っています」と話していた。