安平町出身の声楽家、根深夏さんら出演による「あびらdeコンサート」が26日、同町早来町民センターで開かれた。普段は見る機会が少ないパラグアイの民族楽器などを使った南米の音楽と不思議な空間を来場者に届けた。
出演したのは、根深さんと、今回の主催者でスタジオ・ティンクナ(札幌市)のリーダーでもある南米民族楽器奏者の福井岳郎さん、パーカッションを担当する手島慶子さん、パラグアイの民族ハープ「アルパ」を演奏する丸山千尋さん=安平町出身=。「コンドルは飛んでいく」「ジェガーダ」をはじめ、日本でもおなじみの「コーヒールンバ」、沖縄の「涙そうそう」など12曲を演奏した。後半は早来地区を拠点に読み聞かせなどを展開するありんこ会とのコラボで、朗読劇「かしの木の子もりうた」を歌と楽器を合わせてお披露目した。
会場には約60人の来場者が詰め掛け、美しい音色に身をゆだねた。町内から訪れた竹中美和子さん(60)は「普段聞くことができない楽器を生で聞ける機会はなかなかないのでよかった」と話し、實吉智子さん(76)は「朗読劇も普段読んでいる絵本と音楽を合わせることで非常によかった。癒やされますね」と笑顔を見せた。