道栄駅伝部、大舞台で飛躍誓う―2年連続都大路切符

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  • 2019年10月28日
2年連続の都大路切符をつかんだ道栄

  北海道栄高校駅伝部がこのほど、北見市内で開かれた男子72回北海道高校駅伝競走大会兼全国大会道予選会で歴代最速となる2時間7分53秒で準優勝を果たした。連覇こそかなわなかったが、2年連続の全国大会(12月22日、京都市)出場権は手中に収めた。選手たちはすでに26日の長距離記録会(千歳市)に出場するなど、都大路の登録10人入りを目指してアピールを開始している。「全員が意識を高く持ってやっている。このままお互いを高め合えれば」と小野隆一朗主将(3年)は意気込んでいる。

   道内の精鋭31チームが挑んだ道予選会。7区間計42・195キロをたすきリレーしタイムを競った。

   道栄は、今夏のインターハイ男子5000メートルにも出場したエース格の3年生工藤吏晟を、けがのため8キロ以上ある主要区間の3、4区から外さざるを得ない事態に陥っていた。それでも1区(10キロ)の小野主将(3年)が29分29秒の区間賞の力走を見せると、「想定通りの走りをしてくれた」と山中慎監督が振り返るように、事前に設定していたタイム(2時間7分50秒)に近いレースを展開。大きな収穫になった。

   ただ、2時間5分53秒という驚異的な速さを見せた札幌山の手には及ばず、「悔しい」とチーム関係者全員は口をそろえる。

   この敗戦を糧に都大路で飛躍を誓う道栄。道予選で3区(8・1075キロ)を担った森春樹、5区(3キロ)の藤本雄大ら期待の1年生がめきめきと頭角を現していることで、上級生も奮起。都大路のメンバー争いはし烈を極めている。昨年の大会は2時間8分39秒で21位だった。道日大時代も含めた全国大会歴代最高順位、記録をともに更新して見せた。

   「今年のチームは去年よりも総合力がある。昨年の記録超えは最低限の目標。2時間6分台に乗せてほしい」と山中監督は期待。今後は道外の記録会などにも参戦し、選手たちの走力向上を図っていく構えだ。

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