千歳の商店街に撮影スポットを作って外国人旅行者(インバウンド)を呼び込もうと、市内幸町の店舗で高校生3人が学校の課題研究の一環で取り組んだシャッターアート「雨のち晴れ」がこのほど完成。3人は「千歳らしさを表現できた」と完成を喜び、「これからも楽しいフォトスポットを作りたい」と意欲満々。力作は通りを行き交う市民や観光客の目を楽しませている。
制作したのは、千歳高校国際流通科3年の田中愛音(あいね)さんと吉岡愛海(あみ)さん、山下純怜(すみれ)さん。3人は「まちなかに楽しいスポットがあればインターネット交流サイト(SNS)を介し千歳の情報を発信。まち歩きする外国人が増えてお店の売り上げにも貢献できる」と発想。市内の塗装業・山建装の山根俊哉社長にペンキの塗り方の指導を受け、10月5日から千歳市商店街振興組合連合会事務所のシャッターをキャンバスに見立て、虹とヒマワリ、太陽、雲、傘の絵を描いた。休日や放課後を利用して活動し、降雨の影響で完成までに10日間を要した。6人の同級生も加勢してくれた。
完成したのは22日。この日午前10時から3人のほかに、同級生で元美術部員の畑中亜未さん、森山明日香さんが助っ人に加わり、仕上げに入った。
ワンポイントにテントウムシを加え、夕方までに完了。田中さんらは「傘や空の色が難しかったがバランス良く描けた」と出来栄えに満足げ。「通り掛かった外国人の方が『上手だね』と声を掛けてくれ、写真を撮ってくれました」と目を細めた。