むかわ 鵡川ししゃも今年も明治神宮へ 「スズキ」39年連続奉納

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  • 2019年10月26日
奉納するシシャモを手にする鈴木社長

  むかわ町花園の水産加工品販売店「スズキ」が、11月1~3日に行われる明治神宮(東京)の秋の大祭に町の特産品「鵡川ししゃも」を今年も奉納する。明治神宮から全国特産物奉納趣意書が届き、今回で39年連続となる。

   明治神宮は毎年、全国から厳選した特産品を集め、大祭期間中に各地の奉納品として社殿横に陳列。全国特産物奉献行事は1963年から開催されており、今年で57回を数える。

   今回スズキが奉納するシシャモは、昨年秋に鵡川漁港で水揚げされた子持ちの雌120匹。厳選して冷凍設備で管理し、趣意書が届いた後に1週間ほど天日干しして仕上げた。ヒノキの箱に収めて27日に発送する予定だ。

   良質な商品にこだわり、来店客に自信を持って商品を提供する。「いくら宣伝で良いことを言っても、ちゃんとした物でなければ駄目。良い物を出すことでリピーターも増えてくれる」の言葉通り、地元や近隣だけでなく、全国各地から注文が寄せられるのはその裏付けだ。

   また、今年7月には税理士や公認会計士で組織するTKC全国会から、書面添付推進運動による税務申告書を10年連続して提出し、適正な会計記帳に基づく信頼性の高い決算申告書の作成に努めたとして特別表敬状を受けている。

   昨年は、胆振東部地震で店の冷凍庫が倒れるなど被害を受けながらも奉納を継続した。鈴木譲社長(85)は「良い商品づくりに励み、今後も奉納を続けたい」と話している。

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