アイヌ民族コーナー設置 白老町立図書館「今後さらに充実」

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  • 2019年10月25日
アイヌ民族の関連書籍が並ぶ郷土資料コーナー

  白老町立図書館は、来年4月の民族共生象徴空間(ウポポイ)開業に向けた取り組みとして、アイヌ民族関連書籍を中心とした郷土資料コーナーを館内中央部に設けた。アイヌ民族の歴史や口承文芸などに関する図書を書架にずらりと並べている。

   アイヌ文化の復興と発信拠点・ウポポイの開業が迫る中、アイヌ民族への関心を高めてもらうため、コーナーを設けた。書架にはアイヌ語や文化の研究書「知里真志保著作集」といった専門書をはじめ、民具や刺しゅうの写真集、道内各地に残る伝説や口承文芸に関する書籍などを陳列。「アイヌの足跡」(満岡伸一著)といった白老にちなんだ本や子ども向けの絵本もある。

   このほか、道内の市町村史など郷土資料も置いている。同図書館は「約2000冊を並べたコーナーを設置した後、特にアイヌ文様刺しゅうの本の貸し出しが多くなった。今後、書籍をさらに充実させていきたい」としている。

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