初の大舞台へ調整順調―社会人サッカー・ASC北海道

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  • 2019年10月24日
初の全国大会で活躍を誓うASC北海道(チーム提供)

  苫小牧市内のサッカーチームASC北海道は、26日から福井県坂井市で開かれる「第26回全国クラブチームサッカー選手権大会」に北海道地区第2代表として出場する。社会人カテゴリーで全国大会に出場するのは初めて。全力でぶつかり上位進出を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

   ASC北海道は8月31、9月1日に小樽市で開かれた全国クラブチームサッカー選手権北海道大会(道サッカー協会、道社会人サッカー連盟主催、小樽地区サッカー協会主管)に出場。上位2チームに与えられる全国大会出場権を懸けて8チームがトーナメント戦を展開した。初戦は地元のCanale小樽と対戦。前半は攻めあぐねたものの、後半に2点を挙げ、そのまま2―0で勝利した。準決勝は道東代表の帯広蹴球団に2―0で勝利し、無失点で決勝まで駒を進めた。

   決勝の札幌ヒヤシンスFC戦こそ0―2で敗れ、惜しくも準優勝となったものの、ASC北海道の持ち味の堅い守りを道大会で発揮して、全国切符をつかんだ。

   若い選手たちを中心にチームワークと細かくつなぐパスが身上のASC北海道。チームを率いるDF永澤宏基選手兼監督は「接戦を物にしていくうちらしいサッカーが全道大会でできていた。パスや守備など細かいプレーの強化に力を入れていた成果を発揮できたのはよかった」と手応えを口にした。

   20日に行われた苫小牧市役所との道南ブロックリーグ苫小牧地区枠(2)をめぐる入れ替え戦でも、苫小牧1部リーグを制覇して道南ブロックリーグへの昇格を目指す相手を2―1で制し、リーグ残留を決めている。そのほか苫小牧東高との練習試合などの実戦でも堅い守りを見せており、大舞台に向けた調整は順調に整っている。

   「北海道の代表として、全国の強豪を相手にチーム一丸となって戦っていきたい」と指揮官が語るように、大舞台でも持ち味を存分に発揮しての躍進に期待がかかる。

   チームの中心選手として活躍が求められるMF澤田拓弥は「若い選手も多く入ってきてチームにも活気が出てきている。全員で力を合わせて勝利を目指して戦う」とし、若手ホープのDF新井楓哉は「今季は積極的なプレーができている。自分たちのプレーがどのように通用するのかを試しながらも、チームの勝利に貢献したい」と意気込んでいる。

   ASC北海道は全国大会の初戦、中国地区代表の日立笠戸(山口県)と対戦する。

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