むかわ町穂別の穂別図書館で22日、図書館まつりが開かれた。当時の穂別小学校に通っていた児童の発案により、3年ほど前から開催している秋のイベント。多くの家族連れなどが来館し、安平町の障害者バンドグループによるコンサートをはじめ、本のリサイクル市や工作体験などを楽しんだ。
昨年は9月に胆振東部地震が発生したため中止となり、2年ぶりの開催。今回は初めて音楽を取り入れ、安平町の障害者福祉施設の通所者でつくる4人組バンドグループ「スマイル4ビート」が来館し、コンサートを開いた。
メンバーはピアノ、ドラム、パーカッションの各パートに分かれ、童謡「さんぽ」のほか、「世界に一つだけの花」「栄光の架橋」といったJポップなど17曲を披露。リズミカルな演奏と歌声に、約40人の来館者も時折手話などを交えながら、一緒になってその場の雰囲気を楽しんだ。参加した女性は「初めて聴いたが、障害があることを思わせないすてきなコンサートだった」と話していた。
また、会場では本や雑誌のリサイクル市や子ども向けの工作体験ができるクラフトコーナーのほか、最後にはビンゴ大会も行われた。
穂別図書館は、昨年の地震で約20基あった木製の書棚が倒れて壊れたほか、本が散乱するなどの被害があり、約7カ月休館していたが、今年4月に再開していた。