15日告示の白老町長選で無投票3選を果たした戸田安彦町長(50)が23日、町役場に初登庁した。黒のスーツにブルーのネクタイという1期目、2期目の初登庁と同じスタイルで役場正面玄関に姿を現し、待ち構えていた職員から歓迎の拍手を浴びながら笑顔で町長室へ向かった。
女性職員から花束を受け取る登庁セレモニーの後、戸田町長は議事堂に管理職職員らを集め、3期目の就任あいさつを行った。2期8年を振り返り、「財政健全化を含めたさまざまな課題の解決に挑戦してきたところ。しかし、財政をはじめ公共施設の老朽化対策、人口減少や少子高齢化の進展などまだ多くの課題を抱えている」とし、「また皆さまと一緒に町民のため、白老のために仕事をさせていただきたい」と力を込めた。
また、「共生共創」をキャッチフレーズにした3期目公約を取り上げ、「共に生き、共に幸せを創るという理念の下、掲げた5分野15施策を皆さまの知恵を借りて進めていきたい」と実現へ意欲を示した。来年4月開業の民族共生象徴空間(ウポポイ)にも触れ、「アイヌ文化の発信だけでなく、観光など幅広い事業につなげたい」と述べた。
同日、戸田町長や20日投開票の町議選で当選した14人への当選証書付与式も行われた。