沖縄県竹富町在住のシンガーソングライター、つちだきくおさんが20日、むかわ町道の駅「四季の館」で復興応援ライブを開いた。沖縄の音楽やユニークな語りを繰り広げ、町内外から駆け付けた来場者に元気を届けた。
つちださんは竹富町の観光大使を務め、全国各地で音楽活動を展開するほか、地元の80歳から101歳までのメンバーでつくる「小浜島ばぁちゃん合唱団」(KBG84)をデビューさせ、全国区に押し上げた。むかわ町には昨年9月に胆振東部地震があった際、支援物資の仕分けを手伝うために訪問。今年5月にも苫小牧市民グループ主催のライブで販売したCDの収益などを町に寄贈していた。
この日のコンサートでつちださんは町民の心情を思いながら、「頑張ってくださいとは言えないけれど、またここでコンサートをやらせてもらえたら」とあいさつ。「涙そうそう」をはじめ地元にちなんだ歌のほか、自らが作曲した「ハスカップ音頭」などを披露し、時折ユーモアに富んだトークで会場の笑いを誘った。後半にはKBG84によるオリジナルの振り付けを会場全員で行い、楽しいひとときを提供した。
また、苫小牧の和太鼓グループ「樽前ばやし」がオープニングを飾るなどしてイベントを盛り上げた。