当選12回という白老町議会史上で最多回数を更新した大渕紀夫氏(72)=共産=。20日午後10時半ごろ、末広町の共産党事務所に当選確実の吉報が入ると、支援者と拍手を交わし喜びを分かち合った。
人の命が尊重される社会の実現を目指して政治家を志し、1975年の町議選で初当選した。4年後の選挙で敗れたものの、83年に返り咲き、以降連続当選。通算40年以上の議員活動では一貫して保健医療・福祉の充実を町に働き掛け、施策につなげた。
町が抱える大きな課題の一つとして町立国保病院の改築を挙げ、今選挙戦では期間の5日間で85回もの街頭演説を通じて早期実現を訴えた。町民の約半数が高齢者という時代を迎えた中で、安心の暮らしのまちづくりにいっそう努めたいと意気込む。
再選を果たした森哲也氏(37)と共産2議席を守り、「必ず町民目線の町政へと変えていく」。白老町議会の重鎮はそう力を込めた。