任期満了に伴う白老町議選は20日投開票が行われた。定数14に現職と新人の候補者計15人による戦いの結果、4人の新人全員が当選し、現職1人が議席を失った。トップ当選は1033票を獲得した新人の佐藤雄大氏(26)=無所属=で白老町議会史上、最年少当選者となった。
今町議選には現職11人(共産公認2人、公明公認1人、無所属8人)と、新人4人(公明公認1人、無所属3人)が立候補。告示の15日以降、5日間にわたる選挙運動で各候補者は、人口減少対策を最大の争点に産業振興による雇用創出、子育て支援強化、医療福祉の充実など定住・移住を促す政策を訴えた。
開票の結果、地元町内会の住民をはじめ幅広く支持を集めた佐藤氏が最多得票で初当選。次いで756票の貮又聖規氏(47)=無所属=、739票の長谷川かおり氏(56)=公明=と続き、得票数1、2、3位を新人が独占した。
同じく新人の久保一美氏(56)=無所属=も初当選。地盤の社台地区から長く町議が出ていなかったこともあり、地元住民の後押しが議席獲得につながった。
現職では、ベテラン議員の松田謙吾氏(77)=無所属=が地元北吉原地区などの安定した支持層や知名度を生かし、当選回数を10とした。大渕紀夫氏(72)=共産=も手堅く票をまとめ、自身が持つ白老町議会史上の最多当選回数11を更新した。
一方、本間広朗氏(62)=無所属=は、最下位得票で当選した吉谷一孝氏(51)=同=とわずか16票差で議席を失った。開票は20日午後9時15分から町総合体育館で行われ、予定より20分ほど早い同10時40分に当落が確定した。
白老町議選当選者
(定数14)
当 1,033 佐藤 雄大 26 作業療法士 無・新(1)
当 756 貮又 聖規 47 自営業 無・新(1)
当 739 長谷川かおり 56 無 職 公・新(1)
当 737 松田 謙吾 77 無 職 無・現(10)
当 690 氏家 裕治 59 会社役員 公・現(6)
当 661 広地 紀彰 46 会社役員 無・現(3)
当 515 前田 博之 73 無 職 無・現(4)
当 492 及川 保 69 無 職 無・現(9)
当 472 森 哲也 37 介護職 共・現(2)
当 419 大渕 紀夫 72 無 職 共・現(12)
当 419 西田 祐子 64 会社員 無・現(6)
当 399 小西 秀延 54 会社役員 無・現(5)
当 387 久保 一美 56 会社役員 無・新(1)
当 357 吉谷 一孝 51 会社員 無・現(3)
341 本間 広朗 62 陶芸家 無・現(3)
左から名前、年齢、職業、政党(公=公明、共=共産、無=無所属、現=現職、新=新人)、丸数字は当選回数、敬称略。