第1管区海上保安本部の千歳航空基地は16日、千歳中学校の職場体験学習として生徒6人を受け入れた。生徒は実際に航空機に乗って機内を見学したり、操縦士訓練用のフライトシミュレーターを体験したりして、海の安全を守る職業に理解を深めた。
同校のキャリア教育の一環。約200人の2年生が市内41カ所の官公庁や事業所などで仕事の一端を学ぶ。同基地での受け入れは2017年以来2年ぶり。
シミュレーターは景色を映す液晶画面3枚をつなげ、計器を表示する画面や操縦桿(かん)といった機器をほぼ実機と同様に取り付けた装置。生徒は職員のアドバイスを受けながら離陸し、高度や方向、速度などを調整。着陸に成功すると、互いに拍手を送った。
参加した外薗颯真君(14)は「シミュレーターで平衡感覚を保つのが難しかった。将来の職業を選ぶ選択肢が増えた」と話した。