白老 道栄高吹奏楽部 全国に挑む 「グランプリ狙う」

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  • 2019年10月18日
2年連続で全国コンテストに出場する北海道栄高校吹奏楽部

  白老町の北海道栄高校吹奏楽部が11月4日に東京都で開かれる2019日本管楽合奏コンテスト・高校A部門(日本音楽教育文化振興会主催)に出場する。同コンテストに臨むのは2年連続で、全国から集まる高校吹奏楽部と演奏技術を競う。昨年は上位入賞に食い込めなかったものの、今年も大舞台を目指して練習を重ねてきた部員たちは「グランプリを狙う」と意気込んでいる。全国を前に同部は19日、苫小牧市民会館で定期演奏会を開く。

   小・中学校と高校を対象とした同コンテストは、管打楽器や吹奏楽の演奏レベルの向上を図る目的で毎年開催され、今年で25回を数える。高校部門は編成人数によってA(16~35人)、B(36人以上)、C(3~15人)に分かれ、CD(コンパクトディスク)に録音した演奏の審査で出場の可否が決まる。部員数32人の北海道栄高吹奏楽部は今年も審査に応募し、2年連続のA部門出場となった。

   昨年のコンテストで部員たちは、全国舞台の雰囲気にのまれて実力を十分に発揮できず、参加賞的な優秀賞にとどまった。その悔しさをバネに再び全国を目指して猛練習。部員個々の演奏技術や表現力に磨きを掛け、2度目の大舞台の切符を手にした。

   道内からA部門に出場するのは同校のみで、小林美月部長(17)=3年=は「コンテスト出場校は演奏、行動の全てにおいてレベルが高いけれど、昨年の反省点を踏まえてステージに臨み、グランプリを取りたい」と意欲満々。中村千星副部長(17)=同=も「今回は焦らず、堂々と胸を張って演奏してきたい」と言い、セクションリーダーを務める渡邊未来さん(17)=同=は「木管、金管の音のバランスに気を付けてトレーニングを積んできた。その成果を発揮したい」と張り切る。

   コンテスト会場は東京都文京区の文京シビックホール。演奏曲目は「時に道は美し」(長生淳作曲)を予定している。指導に当たる佐藤鮎実顧問は「音程感を向上させるため、合唱を取り入れたトレーニングも続けてきた。部員の力は伸びてきており、全国大会で頑張ってほしい」と期待を寄せた。

   苫小牧市民会館大ホールを会場にした19日の第16回定期演奏会は午後5時から。3部構成でクラシックやポップスなど13曲を披露する。入場料は500円。

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