サケのふるさと千歳水族館25周年・国際サーモン年記念イベント「さかなクンのギョギョッとびっくり―北海道のさかなとサケのお話―」が14日、北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)大ホールで午前と午後の2回開かれた。タレントさかなクンは水族館の菊池基弘館長とサケや魚の話題を繰り広げ、魚類全般に通じた深い知識を披露。地元をはじめ道内外から詰め掛けた親子ら合わせて2296人を楽しませた。
流れる千歳川の川底をのぞく窓を持つ画期的施設として1994年9月のオープンから四半世紀。節目を記念したトークショーは、水族館を運営する千歳青少年教育財団主催、国立研究開発法人水産研究・教育機構北海道区水産研究所の共催。
同財団の三ツ野仁代表があいさつで、今日の千歳の発展は空港をはじめ水質日本一の支笏湖を源とする千歳川を遡上(そじょう)するサケが大きな役割を果たしたと振り返り、「水族館で文化を育み、関係団体と連携して千歳川とサケを守りたい」と決意を語った。山口幸太郎千歳市長は「教育と観光施設の水族館で学び、楽しんでいただきたい」と歓迎の言葉を述べた。
さかなクンが登場すると大きな拍手が湧き起こった。軽妙なおしゃべりと、舞台いっぱいに所狭しと飛び回るさかなクンのパフォーマンスに子供たちも大喜びしていた。
さかなクンは「サケは世界で最も愛されている魚」と語り、自筆のイラストで5択クイズ。「サケはどれ」などと出題。会場の子供たちは元気いっぱいに手を挙げた。正解者は、さかなクンと菊池館長のサイン入り巨大イラストをプレゼントされ、ご機嫌だった。
さかなクンは海がプラスチックごみで汚染され、魚たちが苦しんでいる現状をスライドで解説。「食べ物は感謝していただき、環境に配慮しマイボトルなどを携行してごみを減らし、ごみは決められた場所に捨てよう」と呼び掛けた。
講演を楽しんだ当別小学校1年の小坂優馬君(6)は「大好きなさかなクンを見ることができてうれしかった。イラストコンクールに入賞したのでこれから水族館に見に行きます」と笑顔で話した。