千歳市内外の視覚障害者で構成する音楽バンド、ブルーファミリアは13日、千歳市内の北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)中ホールで「さわやかチャリティーコンサート」を開いた。全国各地に所在するメンバーが千歳に集合し、歌声満載のステージを繰り広げた。
1996年から毎年続くイベント。リーダーで当地在住の目黒達也さんをはじめ、岐阜や三重、東京などのボーカル、各楽器担当メンバーが令和初のコンサート「新たな時代への旅立ち」のテーマを掲げ、約300人の聴衆を魅了した。
最初の「きらめくメロディー」といったオリジナルの曲目から盛り上げて、松田聖子、ゆずのナンバーも披露。76年に産声を上げたバンドの創立者小野寺輝雄さん、活動を支えた工藤玄英さんが今年、相次いで亡くなった追悼も込め、長年司会を担当してきたSTVラジオパーソナリティー、喜瀨ひろしさんが歌唱を披露する一幕もあった。
視覚に不自由を抱える人たちの劇団「睦(むつみ)」が創作劇「はちべーが行く! 2」も上演。小林喜美さん(千歳)演じる明るい主人公はちべーが「何でも屋」を稼業にし、20年間自宅に引きこもる友人との心温まるやりとりを軸にした人情劇を演じた。収益は市立図書館のブルーファミリア文庫に寄付する。