安平 子どもの育成環境を整備 ダブル・ゴール・コーチング アビースポーツクラブが導入

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  • 2019年10月14日
アビースポーツで導入を進めるコーチングのクリニック

  安平町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人アビースポーツクラブ」は、東京などで指導者育成などを行っている「NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ」の協力を受けて、勝利のために全力を尽くすことと、同時に人間的成長を促す「ダブル・ゴール・コーチング」の導入を進めている。同コーチングの指導法を取り入れることで、町内で子どもたちを育成するスポーツ環境を整えていく考えだ。

   同クラブは昨年9月に発生した胆振東部地震で練習グラウンドが自衛隊ヘリの離着場所になったり、体育館が損壊したため使用できない状況を受け、子どもたちのスポーツ環境を守ろうと発足。現在、野球やサッカー、バレーボール、スケート、一輪車のクラブチームなど9団体が加盟している。

   同コーチングのセミナーは来年2月まで計4回にわたって予定しており、今月6日にはやきた子ども園で行われた第1回のクリニックには、野球やサッカー、バレーボールの指導者12人が参加。イニシアチブの伴元裕・メンタルパフォーマンスコンサルタントが「価値観が意欲の源。まずは自分自身の価値観を知ること」と説き、「理想を見るから現実を引き上げることができる」と話した。

   2回目以降は、ビジョンを掲げる重要性やそのプロセス、マネジメントについて考えていく。イニシアチブの小林忠広代表理事は「理想や思いがある一方で、何が足りないのか、何を頑張ればいいのか、改めてどんなコーチになりたいのか考えてもらいたい」と呼び掛けていた。

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